店長story 32《群がる》
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2013年
HPを作り直したり、
新規取引先へ販売を
お願いしに行ったりと
一日中動き回っていました。
その頃、子どもたちは
8歳6歳4歳1歳でした。
まだ手のかかる怪獣です。
毎日、慣れない仕事で
思い通りにならない日々。
うまくこなせない家事や
子育てにイライラが
募っていきました。
そんなある日。
車で移動中、わがままを言う
子どもたちに…キレてしまいました。
我慢しきれずに
パン屋の駐車場に車を止め
大声で叫びました。
数分間、半狂乱でした。
4人ともキョトンとした表情。
私は、普段溜まった毒を吐きました。
子どもなんて可愛くない。
家族なんか嫌いだ。
誰も助けてくれない。
その頃、顔に湿疹が出たため
皮膚科で出されたステロイドで
顔面が猛烈に荒れ、
赤く腫れあがっていました。
もう死にたい。
誰にも会いたくない。
外に出たくない。
誰も私を呼ばないで。
声をかけないで。
でも、外に出て
昆布を売らないと。
保育園の送り迎えや
学校行事に行かないと。
恥ずかしくて
人と目を合わせられない。
もう、一人になりたい。
何もかも捨てて、
逃げ出したかったです。
毎日がとてもつらかったです。
この店長STORYの中で
一番つらかった時期です。
でも、
子ども達はそんな私でも
受け入れてくれていました。
好きと言ってくれました。
夜寝る時は
私の横の取り合いです。
最初四女を抱きしめながら
寝かせます。
右には当たり前のような顔して
長女がピタッとくっついています。
お腹の上には次女が
体をまっすぐにして乗っています。
四女が寝るか寝ないかの間に、
三女が間に入ってきて、
四女は遠くへ追いやられます。
毎晩、
私に群がり、
けんかし、
誰かが泣いています。
そんな時、いつかテレビで見た
トラの親子を思い出します。
お母さんトラの周りに
群がる子トラたち。
あれだな。。。(-“-)
子ども達より私の方が先に
寝落ちしそうになると…
「お茶飲みたい」
…寝る前飲んだでしょ!
「お腹空いた」
…もう歯磨いたからダメ!!
「おしっこしたい」
…寝る前にしな!って
言ったっしょ!!
私は寝たいんですけどっ💢
どうして君たちは
寝ないんですか?
布団に入ってから
何分経ちますか?
なんで本を読んでも、
子守歌を歌っても、
鬼が来るって脅しても、
主人に窓を叩いてもらって
「クマが来た~!!」」って
ビビらせても、
どうして、君たちは
眠りの世界へ
行かないんですか…( ;∀;)
一度、そんな子ども達に
言ってやったことがあります。
「ママ、今度の満月に
月に帰らないと…」
「え~、なんでっ!??」
「ママ、疲れちゃった。
みんなゆうこと聞いてくれないし。
もう、無理みたい。
だから、月に帰るの。
今度ね、舟で迎えに
来てくれるんだ。
ママ、かぐや姫だから。」
・・
・・・
・・・・
「ママぁぁぁ、
行かないで–!!」
信じる子どもたち。
泣く子もいました。
(ちょっと罪悪感(^^;)
必死に笑うのをこらえて
「じゃあ早く寝てね!」
そんな憂さ晴らしをする私でした。
情緒不安定な私の毎日が
続きます。
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