店長story35 《がごめ昆布しょうゆ》続き

更新日:2022.04.01

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「がごめ昆布しょうゆが欲しい」

「他の醤油はもう使えないから」


お客様から頂いた1本の電話から、私は動き始めました。

今までと同じレシピで作ってくれる醤油会社を探すところからです。

醤油は地方によって味や濃さが違うので最初から北海道の製造元を探しました。


そして、「北海道産丸大豆」を使用していることを条件にしました。


もともと、醤油にはがごめ昆布エキスが入っているため、まろやかで塩分も通常より控えめに作っていました。


新しく作る醤油はさらに醤油の角が取れた優しい味にしたいと思いました。

ようやく道内で製造元を見つけ、直接電話したところ、話を聞いてくれることになりました。

唐突のお願いにもかかわらず、私の意図を真摯に受け止めてくれました。

また、帰りにはお蕎麦をご馳走になりました。

後からその方に初めて会った時のお話しを聞いたら、相当グレーな雰囲気を醸し出していたようです(^^;

食事中もあまり笑わず、なんか暗い人・・・だったそうです(^^;

その頃は不安が大きかった時期で、肌荒れも続いていたので人と対面するのは苦手でした。

そのことを気にしていない風に振舞うだけで精一杯でした。

図々しいお願いをしに行っておきながら・・・。

勢いがあるのかないのか、変な人だったと思います(笑)


その後、話し合いを何度か繰り返しました。

そして、会社の単なる一社員で信用も実績もなかった私と取引をすることを決めて頂きました。

初めての取引となるため前払いからスタートしました。


現在の能戸フーズになる前は、他社で昆布販売部門を作ってもらいその社員として働いていました。
                 

(成り行きはこちら
      店長story 29《 社員 》



自分一人だったので仕入れや伝票処理に商品袋詰め、受注発送に配達など何でもやりました。

醤油やラベルを仕入れる資金はなかったので自分のお金を会社に入れたりもしました。


がごめ昆布しょうゆが完成した時は「やっとできた!」という気持ちと、仕入れた数量は全部売らなきゃ!というプレッシャーを同時に感じました。

最初から前会社と同じ数量で作ってしまったので、作ってから少し焦りました。


1本あたりの仕入れ値をあまり上げたくなかったというのが理由です。

兎にも角にも北海道産の丸大豆と小麦を使った醤油は以前のものに比べ、さらにまろやかさが増し美味しくなりました。


がごめ昆布はその年に採れたものは使わず1年以上寝かせたものを使用しています。

水揚げされたばかりの昆布はミネラル分が強く塩味や雑味が強いです。

寝かせてあげることで味が熟成され旨味が増します。

そこで名前の前に「熟成」と付けました。



当初、グレーな私(^^;の話を聞いてくれた敏腕営業担当者さん。


取引先の方なのに、図々しく「営業ってどうやればいいんですか?」と聞いたこともありました。


その後、ご丁寧に文章で経験をもとに営業や数字の考え方を教えて頂きました。


勝手に師匠と心の中で呼んでいました。「物腰のやわらかい対応」も真似しました(笑)

私は、仕事は人を成長させる手段・ツールと捉えているところがあります。


会社経営や営業など、無知がゆえに「えいやっ!」と始めてしまいました。

「仕事と勉強を同時にやればいいさ。」

その頃、飛行機の離陸時は並行飛行時の3倍のエネルギーを使うと聞きました。

では、「人の3倍仕事と勉強すれば「並」になれるんだ。」という思いで日々を過ごしていました。


2013年の私は暗いけど前向きでした^^

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たまえ店長

能戸たまえ(店長)です。 昆布の魅力にハマり、美味しくて体に良い昆布を広める活動に人生を捧げる。 趣味:旅行、水泳、ピアノ、散歩  四姉妹の母

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