店長story36 《雪道》

更新日:2022.04.22

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2013年夏の終わり

函館市内で開催された商談会に参加しました。

商談会では百貨店やスーパー等のバイヤー数名と30分程度商談ができます。

事前にマッチングした3社のバイヤーと商談ができると報告があったので、当時スーツを持っていなかった私は急いで買いに行きました。


商談ではがごめ昆布きざみや醤油をセットにしたギフトを提案しました。

初めての商談でしたので緊張しましたが、その年のお歳暮で取り扱って頂けることになりました。

11月初め

初回注文を頂き、数種類のギフトセットを合計140箱ほど作りました。

箱付きの軽トラに積み、初雪が降る中、函館市内の百貨店へ向け出発しました。

うねりのある山道はシャーベット状になっていたので時速30㎞程度で走りました。

緩やかなカーブに差し掛かる際、対向車が来たのでブレーキを踏みました。

雪道での急ブレーキは危ないのでそっと、踏みました。

しかし、止まりません!

次に足に力を入れて踏みました。


全く止まりません!!!

車体は左右にゆらゆらと揺れ、横滑りしてガードレールに前方から突っ込みました。

一瞬の出来事でした。


痛ってぇ———-。

頭をぶつけたようで血が流れていました。腕もぶつけたようで痛いです。

目の前を見ると、その先に道はなく遥か下に川が流れているのがわかりました。


「だいじょうぶがっ!!?」


しばらくして、外からおじさんの声がしました。


「待っでれ!!今車バックしてやっから!」

ゴミ収集車のおじさんでした。二人がかりで私を助けてくれました。


「タイヤ、ぜんぜん溝ねぇべや!!よく下さ落ちないで止まったな!!」


軽トラに装着されているスタットレスは、溝がほとんどなくツルっツルだそうです。

あのクソおやじ、適当なことしやがって!!何年同じタイヤ履いてんだよっ!💢


前会社で残っていた車を借りといて、、、なんですが、、

暴言吐きまくりです。



痛ってぇーーーーーしっ!!涙


漁師の父に育てられた私は怒ると男になります。


躾、門限等が厳しく、食事は玄米ばかり食べさせられていました。


言葉は海の男らしく荒いのが遺伝したのでしょう。

心の中で毒づいている間、おじさん達が救急車を呼んでくれ、私は身一つで病院へ運ばれました。

ギフトセットはきっちり段ボールに入れていたので破損することなく無事でした。


主人が来て違う車に積み直し納品してくれました。

軽トラは廃車になりました。(父や管理していたおじさんに謝りに行きました。)


函館市内にある中央病院に運ばれ、検査の結果脳には異常なしとのことでした。

頭は4,5針縫い、腕は打撲で済みました。

因みに頭を縫ったのはこれで3回目です。

1回目は幼少期、温泉で転び8針。

女風呂から男風呂へワープして走り回っている最中滑って転びました。

「たまえ~!大丈夫が~っ!」

大浴場、父が波を立てながら走ってくるのがぼんやり見えました。

2回目は30歳の時、草野球の観戦中です。


バッターが振りかざしたバットが私の頭に命中して8針。

ベビーカーに乗せていた長女に当たらなくて良かったです。



この2回はほぼ同じ場所だったので、その後髪の毛は生えず少し禿げています。

私は気にしていませんが、家族が後ろから見る度に「禿げ見えてるよ!」と注意してきます。

一時期、スーパーミリオンヘアーを考えたことがあります。

黒マジックで塗ったこともあります。

油性のくせに3日と持ちません。


面倒くさいので、今はナチュラルにしています(^^)



話を戻しますが、とにかく脳・神経に異常はなかったので良かったです。


家族に叱られながら、無事で良かったと言われました。

自分で自分を不幸にしている思考を変えなければいけない、

周りに助けられて今やれていることに感謝する気持ちを忘れている自分、


自分ばっかり大変な思いをしている、そんな考え方を反省し、心を変えて明日からやっていけないと何事もうまくいかないだろう。

夜、荒んだ心の中に悲憤が降り積もり、泣きました。



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たまえ店長

能戸たまえ(店長)です。 昆布の魅力にハマり、美味しくて体に良い昆布を広める活動に人生を捧げる。 趣味:旅行、水泳、ピアノ、散歩  四姉妹の母

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