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50年前、菅さんに恋をしたある漁師の物語 2
次の日、早速近所の幼馴染のところへ行き
その女性の話をしました。
幼馴染とは、そう、私の義父(=守) です。
守 「おう、知ってるで!東北から来た先生だべ!?」
忠男 「んだ。オラ、その人のごと好きになっちまった・・・」
守 「まさがよ!?ほんどがぁ??(ニヤリ)」
忠男 「うそでねぇ!ほんどだぁ。」
守 「なに、しゃべったのよ?」
忠男 「なんもしゃべってね、たんだ魚買ってもらっただけだ」
守 「そんだげで、なして好きになんのよ?(ニヤニヤ)」
忠男 「めんけぇからだべや!」
守 「まさがよ!」
終始、守はニヤニヤしながら
忠男の話を面白がって聞いていました。
数日後、守は一緒に魚売りに行くことにしました。
人懐っこい守は先生にあれこれ魚のさばき方や
美味しい食べ方を教えてやりました。
少しでも長く先生と忠男が一緒にいられるように。
守はあることないことしゃべり続けました。。。
その帰り道、
忠男 「おめぇ、しゃべりすぎだ💢」
守 「なしてよ?」
忠男 「おらの話す隙、ながったべや」
守 「なに、おめぇ、なんもしゃべんねぇから
おら一生懸命しゃべったべや」
忠男 「おめぇばっかり楽しそうにしゃべって・・・」
忠男、焼きもちでした。
でも、先生のかわいい顔を見られて今日も幸せでした。
そんな小さな幸せの日々が続いていたある日、
「にぃちゃん、なにやってんだよ!?💢」
忠男の妹(=さと子)が怒った顔で
家に戻った忠男に詰め寄りました。
さと子「菅先生に、ただで魚やってんべ!!!
わし、先生から聞いだど!父さんに怒られっからな!」
・・・ や、やべぇ ・・・。
さと子は菅先生が働いている尾札部中学校の生徒でした。
忠男、恋と商売をまぜこぜにしてはいけません。
さと子「ったくっ!!あほでねがぁ!!」
(このお話は9月に近所の漁師のおじさんから
聞いたおじさん自身の昔ばなしです。
今日の話は義父にも聞いた内容も入れました(*^-^)
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次回(最終回)のストーリー
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