店長story 30《 挨拶 》

更新日:2021.02.17

〇前回までの店長story 29はこちら

2013年春

水産加工会社の社長にお願いして
私は晴れてその会社の社員に
してもらいました。

部署は

WEB制作 販売促進企画部♪

勝手にそれらしい部署名にして
名刺を作りました。

これで会社相手に仕事ができる!(^^)!

電話や電気・水道なども
全部私個人の名前に切り替えました。

何事もなかったように
ネットショップ「昆布村」を

公開し続け、静かに昆布を
売り続けました。

また、卸先と仕入先にも
新しい会社で商売を続ける連絡をしました。

その中で取引はなかったんですが
函館市内の大きな水産加工会社にも
挨拶に行きました。

会社がなくなる前にそこの専務や
販売担当の方にいろいろ相談に
乗ってもらっていました。

たくさん従業員がいる会社だったので
がごめ昆布しょうゆやポン酢の
紹介をさせていただき、

良ければ使ってくださいと
サンプルもたくさん渡しました。

最後に専務より社長を紹介され
社長デスクの前に立って挨拶しました。

「一からまた南かやべで
商売をしていきます。

今は他社に在籍して一人で
販売をしていますが、

ゆくゆくは
父や主人と一緒に昆布や魚で
会社を大きくしていきたいと
思っています。」

・・・し~ん。

しばらくの沈黙の後、

「・・・あなた、なめてんの?。

そんな商売簡単なもんじゃない。

工場もなんもないんでしょ?

売るものはどうやって作るの?

そぉんな、そんな
うまくいくわけないっしょ!

あんた、今まで何やってきたの?」

「ネットショップを作って
販売のほうを少し手伝っていました…汗

あ、あと商品は外注だったり、
昆布を詰めるだけなので
なんとかできるかと・・・」

「たったそれだけでしょ?

子どもも小さいんでしょ?

どんだけできるっていうのっ!!」

あれ? あら?
私、今怒られている? (;’∀’)

「そ、そうですね。汗

・・・自分なりに頑張りたいと思います。

ありがとうございました。」

・・

・・

・・

笑顔を取り繕い会社を出ました。

そうだよな。

大した事できないかも。

わざわざ商売やる必要もないのかな。

私がやる意味は?

・・・なんも思いつきません。

ただ、やることが思いつくので、
進んでいるだけでした。

大義名分なんてないし、
志なんてくそくらえ。

理念なんてきれいごと、、
そんなものも思いつきません。

4人の子どものため?
、、、でもありませんでした。

・・・なんで私、始めたんだろう。

その社長は女性でした。

商売をする厳しさを
何もわかっていない、

なぜ昆布を売るのかを
その理由も答えることのできない

そんな私に
腹が立ったのだろう。

その時作った名刺です(^^;
2013年はこの名刺を持って
走り回りました♪


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たまえ店長

能戸たまえ(店長)です。 昆布の魅力にハマり、美味しくて体に良い昆布を広める活動に人生を捧げる。 趣味:旅行、水泳、ピアノ、散歩  四姉妹の母

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