店長story11 《中華定食 》
〇前回までの店長story 10はこちら
父と主人と私の三人で、
札幌の臼山弁護士に
言われるまま、
現金を持って札幌へ行きました。
そう、父のリュックに入れて。
そのリュック、、、
銀座三越前で父に結婚を
報告した時もしょってたっけ。
今回もパンパンに
膨らんでるなぁ・・・
(なんか涙)
毎回、父は
弁護士の所へ行く度に
道南名物「大沼だんご」
(あんことみたらしセット)
を買っていきます。
今回は10箱も!!
受付の子と~、
若い弁護士と~と
全員分みたいですっ(汗)
「むこうは仕事でやってんだし、
しかもこっちは瀕死の状態なのにさっ!」
(私・・・心の声)
超お人好しの父、
私たち家族はいつも
飽きれています。
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私が会社をやりだしてから
現在まで仕事上で父のことを
知る人に多く会ってきましたが、
誰一人悪く言う人は
いませんでした。
逆にみなさん、
「ものすごく世話になった!
元気にしてるかい?」
と、とても敬愛に満ちた
言葉をかけてくれます。
父が長年培ってきた
「信頼」と「人柄」から
学ぶことも多く、
私も会社も、今もなお、
父の存在に支えられています。
・・・時たま、
ぼろくそ言って
ごめんなさい (#^^#)
父の名言
「会う人、みんなお友達♡」
世間では「本当に、良い人!」
家の中では
「外面ばっかり良くてなっ!
いいふりこきっ!」と
家族は呆れていますけどね(^^;)
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話を戻します。
弁護士に預り金として
現金を預けました。
万が一の時の為に
なるんでしょうか。
再建に向けての話し合いも
行われましたが、
宙に浮いたような現実味のない
内容だなと感じながら、
私は黙って社長である父と
弁護士の話を聞いていました。
懇談が終わり、
弁護士事務所近くにある
中華のお店に入りました。
人気があるお店のようで、
お昼時もあり、ずっと
満席状態が続いていました。
ランチセットをそれぞれ頼み、
あまり会話もないまま
それぞれが壁を見つめ、
コップを見つめ、
静かに料理を待ちました。
しばらくして、
「お待たせいたしました♪」
元気な店員さんが
湯気の立つ美味しそうな料理を
持ってきてくれました。
「お!、美味しそう~♪」
三人のスイッチ、、、
切り替わりました (笑)
「美味しいね、ママ
こっちも食べてみな♪」
「 ほんと、美味しい~
元気出るぅ~♡ 」
単純な私たちは
お腹が満たされ、
身体の中にどしんとある
黒闇の不安から
少しだけ解放されたのを
今でもすごく覚えています。
・・・それだけ
美味しかったんです。
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父も思い出に
残っているみたいで、
先日、札幌のみぞれ交じりの
映像がテレビに流れた時、
「三人で〇〇〇〇万も
持って歩いだなぁ。
○○旅館もよがったなぁ。
中華もうまがったしなぁ。
ママ、思い出すねぇ~。
今となればいい思い出だねェ。」
・・・い い 思 い 出 !?・・・
・・・💢 💢 💢 ・・・ちょい切れ・・・
「あんな思い、
二度としたくないですよっ!
クっソみたいな思い出っ!」
・・・し~~~ん。。。
義母の顔、
凍り付く ( ̄▽ ̄) ヤバ
あら、夕食の場の空気が
いっきに-20℃に急降下↓↓↓
ついつい、本音が(笑)
なんか、他人事のような、
旅行話のような事を話す父に
頭にきちゃって。
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話をまた戻します。
秋の終わり頃、
あちこちの取引先に行き、
頭を下げて歩きました。
とても嫌な仕事です。
父はまた体調不良になったので
(ほんとかよっ!)
私と主人で歩きました。
常にしぶしぶ動く主人に、
病人面する父に、
弱い人ぶる母に、
・
・・
・・・
・・・とうとう私、ブチ切れました 💢
主人に一言、
「ふざけんなっ!
もう、付き合ってらんないわっ!!
おまえ一人で生きてけっ!!
私は子供たちと生きてくっ!!
今すぐ出ていくから、
あとは好きにしろぉっ!!!」
私って、本気で怒ると
男になるんですよ、テヘ(^^;)
10分で荷物をまとめ
子供たちを車に乗せ
家を飛び出しました。
わたくし店長、
初めての家出です。。。
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次回の「店長story 12」
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辛いことも多かったですが、
自分の人生の舵取りをする為に
必要な経験をたくさんしたと思います。
この店長STORYは
昔の暗い話ばかりが続きますが
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