店長story 9《逃げ道はない》

更新日:2019.04.05

〇前回までの店長story 8はこちら

札幌の臼山弁護士から
受け取ったデューデリジェンスを
父に見せました。

父 「・・・・・・」

私「どんなあんばいですか?」

父「・・わかんねぇな」

やっぱりぃっ( ̄▽ ̄)。


「よくわがんねぇし、
これあっても、
どうしようもなんねぇべ」

窮地に立たされた私たちに
この紙があったからといって、
今更なぁという感じです。

弁護士の言うような
民事再生や土地建物の売却など
取引先を含め協議もしましたが、

将来の展望がない
この会社に明るい話は
ありませんでした。

運送会社や水産会社が
倉庫や冷凍庫利用を考えて
売却予定の土地建物を見に来ました。

しかし、市街地から遠い
函館東部地区にある為
利便性の悪さなどの理由で
買い取ってはもらえませんでした。

この田舎でメイン銀行が
(無謀に)査定した数億円という金額。

高すぎるわっ!!

価値と価格が
合ってないわっ!!

誰もが思ったことです。

とにかく、在庫整理と
支払いがストップしないように
毎日ぐるぐる変わる環境の中、
日々何とか生活をしていました。

ある時、
お局様が作った
資金繰り表を見ると、
銀行への返済が
近づいていました。

その額、20,000,000円。

父が銀行へ
状況報告に行きました。

その際に融資課の担当者が
怒鳴り散らしたようです。

戻ってきてから、

父、
「銀行員なのに、あんな
暴言吐いていいんだべか。」

相当汚い言葉で
罵られたようです。

融資を受ける側も
融資をする側も
互いを深く知り、

長く良い関係を
続けることを目的にして
話しを進めていかないと、
綻びが出て良い結果に
ならないです。

先々の計画を立てず、
将来性のない目先の支払い
のことだけを考えて
お金を借りた会社と、

返済計画が甘い会社の
内部事情を上辺だけしか
理解せず、

課せられたノルマを
達成することを
優先した銀行員。

因小失大。

その時に責任がなく、
当事者でもない私なので、
何とでも言えますし、
自分がその立場に置かれたら
同じような行動を取ってしまう
ような弱さもあると思います。

でも、どっちもどっちだなぁと
率直に、残念に思います。

昔、短大卒業後に3年間
銀行勤めをしていました。

私は預金担当にいたので、
融資のことは深くは
わかりませんでしたが、

お金に関するシビアな取引は
いろいろ見ていました。

とにかく、

落胆し、

逃げ道のなくなった父。

銀行で罵声を浴びせられた
その数日後、

父は倒れてしまいました。

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次回の「店長story 10」
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辛いことも多かったですが、
自分の人生の舵取りをする為に
必要な経験をたくさんしたと思います。

この店長STORYは
昔の暗い話ばかりが続きますが

読んだ感想や応援メッセージを
頂けると嬉しいです(^^)

たまえ店長

能戸たまえ(店長)です。 昆布の魅力にハマり、美味しくて体に良い昆布を広める活動に人生を捧げる。 趣味:旅行、水泳、ピアノ、散歩  四姉妹の母

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