店長story 30《 挨拶 》
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2013年春
水産加工会社の社長にお願いして
私は晴れてその会社の社員に
してもらいました。
部署は
WEB制作 販売促進企画部♪
勝手にそれらしい部署名にして
名刺を作りました。
これで会社相手に仕事ができる!(^^)!
電話や電気・水道なども
全部私個人の名前に切り替えました。
何事もなかったように
ネットショップ「昆布村」を
公開し続け、静かに昆布を
売り続けました。
また、卸先と仕入先にも
新しい会社で商売を続ける連絡をしました。
その中で取引はなかったんですが
函館市内の大きな水産加工会社にも
挨拶に行きました。
会社がなくなる前にそこの専務や
販売担当の方にいろいろ相談に
乗ってもらっていました。
たくさん従業員がいる会社だったので
がごめ昆布しょうゆやポン酢の
紹介をさせていただき、
良ければ使ってくださいと
サンプルもたくさん渡しました。
最後に専務より社長を紹介され
社長デスクの前に立って挨拶しました。
「一からまた南かやべで
商売をしていきます。
今は他社に在籍して一人で
販売をしていますが、
ゆくゆくは
父や主人と一緒に昆布や魚で
会社を大きくしていきたいと
思っています。」
・・・し~ん。
しばらくの沈黙の後、
「・・・あなた、なめてんの?。
そんな商売簡単なもんじゃない。
工場もなんもないんでしょ?
売るものはどうやって作るの?
そぉんな、そんな
うまくいくわけないっしょ!
あんた、今まで何やってきたの?」
「ネットショップを作って
販売のほうを少し手伝っていました…汗
あ、あと商品は外注だったり、
昆布を詰めるだけなので
なんとかできるかと・・・」
「たったそれだけでしょ?
子どもも小さいんでしょ?
どんだけできるっていうのっ!!」
あれ? あら?
私、今怒られている? (;’∀’)
「そ、そうですね。汗
・・・自分なりに頑張りたいと思います。
ありがとうございました。」
・・
・・
・・
笑顔を取り繕い会社を出ました。
そうだよな。
大した事できないかも。
わざわざ商売やる必要もないのかな。
私がやる意味は?
・・・なんも思いつきません。
ただ、やることが思いつくので、
進んでいるだけでした。
大義名分なんてないし、
志なんてくそくらえ。
理念なんてきれいごと、、
そんなものも思いつきません。
4人の子どものため?
、、、でもありませんでした。
・・・なんで私、始めたんだろう。
その社長は女性でした。
商売をする厳しさを
何もわかっていない、
なぜ昆布を売るのかを
その理由も答えることのできない
そんな私に
腹が立ったのだろう。
その時作った名刺です(^^;
2013年はこの名刺を持って
走り回りました♪
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