店長story 17 《降臨》

更新日:2019.09.15

〇前回までの店長story 16はこちら

2012年12月28日

父と母、主人と私の4人で
湯婆婆さまの所へ
年末の挨拶に行きました。

子ども達は実家に預けました。

4人で奥の間に行き、
鏡に向かって、手を合わせました。

「・・・・・・」
神様に向かって、
何を心で思えばいいんだろう。

相変わらずの疑問です。

普通、〇〇の神様とか
あると思うんですけど、
湯婆婆さまっ
なんの神様なんだろう?

今頃思う疑問です・・遅っ!

畳の部屋に通され
正座しながら雑談が始まりました。

「こんなことになっちまってなぁぁ。
わしが付いていながら。
どうにか、なんねがったんだべが。」

湯婆婆さまが涙を流し始め、
独り言のように語り始めました。

「災いを鎮めることは
出来ないものか、
この者どもに生活の安心を
与えることは出来ないものか。
・・・
・・・
会社が順調に進展することだけを願い、
神々に祈祷してきたではないか。
それだのに、それだのに。。。」

声が上ずり、時たま
甲高い声で嘆いています。

みじめな気持ちになりました。

でも、、、
神様の力とか、運命のいたずらとか
前世のカルマとか。

「そんなんじゃ、ないっしょ!!!」

心の奥の方で
小さい私が叫んでいます。

他力本願
神頼み

もっと現実を見れていたなら、
こんな風にはならなかったと思います。
でも、その現実を見るのは
とてもつらい事でもあります。
父が泣きながら、

「・・・
 こんなごとになっぢまって、
 もうしわげないです。」

(お父さん、鼻水っ!!)

「これからもわだしたち、
 がんばりますから。
 なんとか孫たちと一緒に
 生きていきますから~涙涙涙」

(お父さん、鼻水っ出てるって!!)

湯婆婆さまと父母のボルテージが
どんどん熱く高くなっていくと
そのエネルギーのバランスを
取るように目の前の悲劇の観覧者と
なってしまっている私の心は
冷めていく一方です。

帰りの車の中、母が突然、
私に話してきました。

「ママ、気づいたかい?
湯婆婆さまに神様が降りてきて、
神様に変わったの、わかった?
声がすごく高くなって、
変わったっしょ!」

・・・
・・・
・・・ん?
・・・
・・・今、なんて?
・・・
・・・母「声が高い時は
・・・神様になってるんだよ。」
・・・
・・・
・・・神様、降臨、ですか?
・・・
・・・母「初めて見たかい?」
・・・
・・・神格化ってことですか?
・・・
・・・父も主人も同意らしく
・・・何も言いません。
・・・
・・・がーん( ̄▽ ̄)
・・・うちのFamily、、、やばい。
・・・

お三人、現実の向こう側に
行ってしまったのでしょうか。

私が鈍感なのでしょうか?

イヤイヤイヤイヤイヤイヤ
イヤイヤイヤイヤイヤイヤ、

そんなアホみたいなこと、
 ある訳ないっしょ!!!💢💢💢

あぁ、そう言い放って
しまいたかったです。

でも嫁である私が父母に
そんな口きけるわけないじゃないですか。

私よりも長く湯婆婆さまと
続いている関係を否定することが
出来るでしょうか。

お父さん、お母さん、そして主人まで・・・

わたし今
あなたたちとの間に
すごい分厚い壁を
感じていますから(ToT)/~~~

家族への愛と軽蔑の相克する
二つの感情に私は言葉を失い、
何の答えも与えてくれない車窓を
眺めているだけでした。

あぁ、私の2012年は、
後3日で終わります。

————————————————–
次回の「店長story 18」
————————————————–

店長STORY一覧は こちら

辛いことも多かったですが、
自分の人生の舵取りをする為に
必要な経験をたくさんしたと思います。

この店長STORYは
昔の暗い話ばかりが続きますが

読んだ感想や応援メッセージを
頂けると嬉しいです(^^)

ありがとうございます! 0いいね
読み込み中...
たまえ店長

能戸たまえ(店長)です。 昆布の魅力にハマり、美味しくて体に良い昆布を広める活動に人生を捧げる。 趣味:旅行、水泳、ピアノ、散歩  四姉妹の母

この人の記事をもっと読む
一覧へ戻る
PAGE TOP