店長STORY46《社長~続き》
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2014年
「これじゃ、昆布商品作れないべさ!!!」
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仕入れた昆布のほとんどが割れていました。
原因は組合で結束バンドをかける際に、
きつすぎた為でした。
バリバリに割れた昆布では
昆布商品を作ることはできません。
私と女性スタッフは軽トラで
尾札部支所昆布製品課へ向かいました。
責任者を呼び、荷台の昆布を見せました。
「仕入れた昆布、全部割れていました。
これだと商品化できないんですよね。」
「んだら、もう、おたくさ、売んねぇど。」
ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと~!
もう、沸騰しちゃってるじゃないですか。汗
決断早すぎるでしょ!
ったく、浜のおどこは。
予想通りの展開です。汗汗汗
「それ、返してもらっていんだど!!
おれらは、おたくさ売る義務もねぇし!!」
・・・
・・・・ピッキーン💢💢💢💢💢
「ふざけんなーーー。
ちゃんと中身見てから出荷しろーーー!
おまえ、責任者だろ!ちゃんと対応しろーーー!!!」
ムキーーーーー💢💢💢💢💢
・・・って。
無表情のまま、
心の中のキレた別人格の男が
叫び終わるのを待ちました。
心を落ち着かせて、
責任者をガン見しているスタッフの腕を握り、
「いや、これはこのまま
使わせてください。ニコ♡」
「こうゆうのって、
訳アリ商品で売れるんですよ♪ ニコ♡」
「次回買わせてもらう時は、うちの分だけ、
結束バンドかけなくていいです!
そのままでもらえれば、
うちも作業が楽になるし♪。」
喧嘩上等で身構えていた責任者は
私の対応に拍子抜けし、
「おう、わがった。いいんだな。。了解。。。」
「じゃあ、また、買いに来るんで♪
ヨロシクオネガイシマ~ス!」
軽トラを走らせながらの帰り道、
「社長、あれでいい。
社長、負けるんじゃないよ!
これからも頑張んなさい。」( `―´)ノ
「・・・うん。」(-“-)
そう、一緒に付いて来てくれた
60歳の女性スタッフに鼓舞されました。
右手の海は穏やかでいつものカモメたちが
気持ちよさそうに風に乗っていました。
悠々、空たかく。
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